団地に住むデメリットとは?事前に知っておきたい注意点
団地暮らしには、賃貸であればその安さ、分譲であれば手ごろな価格や広めの間取りといったメリットなど、団地には多くの魅力がある一方で、住む前に知っておきたいデメリット、特にファミリー世帯にとって気をつけたい点が結構あります。
ここでは、古い団地に実際に住んでみて、築古団地に住む際の注意点や実際に起こりうる困りごとを、
「30代、40代、50代の4人家族」を想定して詳しく書いてゆきます。
特に築年数の古い団地では、設備や周囲の環境、住民との関係性など、
現代の暮らしにそぐわない部分が見られることも。ここでは、主な注意点を項目ごとに解説します。
【デメリット1】建物・間取り・設備が古いことがある
団地は1950年~1970年代の高度成長期に大量に建設されました。2025年現在で言えば、築40~60年が経過している物件も多く、次に挙げるような「今の暮らしに合わない部分」、一言で言えばプライバシーの確保が難しい間取りもあります。
・畳敷きでふすま仕切りの和室中心の間取り
・独立洗面台や脱衣所がなく、洗濯機置き場がキッチン横にあることも
・押し入れ収納が多く、クローゼットがないケースも
ただし、古い団地も、最近はリノベーションされている場合も多く、間取りの変更、畳からフローリングへ、水まわりの刷新、押し入れからクローゼットへ変更されるなど、現代的に生まれ変わって住みやすい物件もあります。 築年数だけで判断せず、「どの程度手が加えられているか」を内見や写真でしっかり確認することがで失敗を防げます。
ただ僕の意見ですが、フローリングは、ゴロっと寝っ転がれないので、畳はあった方が良いと思います。僕が買った物件は畳の部屋が無く、琉球畳を3畳分買いましたから・・・
【デメリット2】エレベーターがない場合が多い(5階建て以下)
エレベータが無いんです・・・
特に小さなお子さんがいるご家庭や、毎日の階段の上がり下りはしんどいと、体調を気にする方にとっては大問題です。
高度成長期に建てられた5階建て以下の団地には、基本的にエレベーターがありません。
・ベビーカーを持って階段を上り下りするのは大変
・買い物帰りの荷物や、雨の日の移動に苦労する
・階段が狭く、引っ越し時に大型家電・家具を階段で運ぶと追加料金が発生する可能性もあります。
団地によっては後付けでエレベーターを設置しているところもありますが、すべての住棟に設置されているとは限りません。内見時に必ず確認しておきましょう。 一部の団地ではバリアフリー改修が進んでおり、スロープや手すりの設置などが行われていますが、物件によって対応状況は異なります。
【デメリット3】共用設備が少なく、防犯・利便性に物足りなさを感じることも
最近のマンションでは当たり前になっている設備が、団地には備わっていない場合もあります。
・オートロックや宅配ボックスがない
・防犯カメラの設置数が少ない
・インターホンが音のみ、モニター付きではない
防犯面が気になる場合は、個別にドアガードやカメラ付きインターホンを設置することもできますが、管理組合の許可が必要だったり、退去時に原状回復(撤去)しなければならない場合があります。
手間やコストがかかる点も考慮しましょう。
ただ、分譲タイプの団地では、防犯カメラは設置されているところが多いですし、
防犯の面から見れば、必ず人の目がありますので安心です
アマゾンなどの置き配で盗難が起こったこと少なくとも僕が住んでいる団地ではありません。
【4.住民同士のつながりが濃く、距離感に悩むケースも】
団地には長年住んでいる高齢者や、子育て世代が多く、近所づきあいが活発な傾向があります。具体的には、
・ご近所からの「ちょっとしたお誘い」が多い(イベント、外出など)
・回覧板、ごみ当番、月1回の清掃当番など、地域活動が多い
・子ども同士のトラブルが親同士に波及するケースも
地域に溶け込んで暮らしたい人には良い環境ですが、「必要以上の関わりを避けたい」「人で過ごしたい人やコミュニケーションを控えたい人」と、思っている方には負担に感じることもあるかもしれません。 近隣住民との関わりが多い団地では、地域コミュニティとの関係が密になりやすい傾向があります。